食品サンプルの事、あなたはどれくらい知っていますか?
食品サンプルと言えば・・・・・ 「本物そっくり」
これくらいしか知りませんよね?
「食品サンプルが大好きです!!」 と言っている人でも、食品サンプルの事を詳しく知っている人はほとんどいません。
このページでは食品サンプルの豆知識を少しですが紹介致します。
ぜひ、これを知って、もっと食品サンプルを楽しんで下さい!
◆ロウでは作ってない!?
食品サンプルの材料と言えば、「ロウ」を思い浮かべる人がたくさんいますが、ロウを主材料として食品サンプルを作っていたのは、もう何十年も前の事です。
現在、食品サンプルの主材料は塩化ビニールを使用しています。
では、なぜロウのイメージが強く広まっているのでしょうか?
それは、テレビ撮影等で行ってきた、ロウで作るレタスと天ぷらのイメージだけが印象に残ってしまっているからです。
◆本当に見分けられないのか?
テレビでよくやる、「食品サンプルと本物を見分けるゲーム」 あれって本当に見分けがつかないのでしょうか?
芸能人の方達が食品サンプルと本物を間違えてしまいますが、あれは本気なのか、テレビの空気を読んでいるのか、それは本人しか分かりません。
しかし、一般的に販売されている食品サンプルは、本物と並べて置いた時、本物と食品サンプルの区別がつかないと言う事は普通はありません。
テレビ用に特別に作られた食品サンプルでも、本物と並べてしまったら、どちらが食品サンプルか分かってしまうのが現実です。
では、テレビの食品サンプル当てゲームはすべて嘘なのかというと、そう言った事でもありません。
本物と見分けがつきにくい特定の食材で作ったり、見せ方、置き方を工夫する事で、本物なのか、食品サンプルなのか、見分けがつきづらくする事が出来ます。
◆食品サンプルは日本だけ?
食品サンプルは日本で生まれた技術と文化ですが、海外でも少しずつですが、食品サンプルを使用するお店、地域が広がっています。
海外の日本食レストランやアイスクリームショップ等のスイーツショップでは、食品サンプルを展示するのは珍しくありません。
現在、中国では飲食店に関係する人だけでなく、お客さんにも食品サンプルが認知され、特定の店舗だけでなく、広い地域単位で食品サンプルの使用が浸透している場所もあります。
「偽物の料理をメニューの代わりに展示する」という食品サンプルは、食文化の違いなどから、すべての国と地域で受け入れられると言う事はありませんが、日本独自の技術・文化として、海外の多くの人から、これからも注目される続けるでしょう。
◆食品サンプルの聖地
食品サンプルの聖地があるってご存じですか?
正式に認定されている訳ではありませんが、岐阜県郡上八幡は食品サンプルの聖地と言っても良い場所です。
食品サンプルの発案者と言われている岩崎瀧三さんの出生地であり、日本の食品サンプル製造業、最大手のイワサキサンプルがあります。
郡上八幡は古い城下町で観光地になっていますが、その町並みや歴史よりも、食品サンプルを目当てに多くの観光客で賑わっています。
岩崎瀧三さんの生家や胸像もありますので、郡上八幡に出かけた際には体験教室と共にぜひ訪れて見て下さいね。